技術情報溶接Q&A
Q030私達が日常的に使っている日溶工の商品の中で、特許に関わっているものにはどのような商品がありますか。
(ニッテツびいど No.129 1999 Summer)①裏当材“SB-41”の特許発明
[特許第1537219号]発明の名称:片面アーク溶接用裏当材
特許権者:新日本製鐵株式会社
実施権者:日鐵溶接工業株式会社
特許公告日:昭和63(1988)年2月9日(特公昭63-6318)
1)発明の内容:
①固形フラックスは、3つの成分:SiO₂、Al₂O₃、MgOの添加量を限定し、これら3成分の合計量が90%以上であり、
②さらに気孔率を5~40%とし、
③その表側にスラグポケットを設けて、
④フラックス入りワイヤと組み合わせて使用する片面アーク溶接用裏当材
2)特許製品:溶接用裏当材 “SB-41” の販売、使用
①当社は、この特許の実施権を特許権者から受けておりますので、フラックス入りワイヤを用いる片面アーク溶接用にSB-41を製造、販売でき、お客様は使用することができます。
図2 裏当材概略図
②ペールパック入りワイヤ “エンドレスパック”®の特許発明
[特許第1668882号]
発明の名称:溶接用ワイヤの装填物
特許権者:日鐵溶接工業株式会社
特許公告日:平成3(1991)年5月17日(特公平3-33434)
1)発明の内容:
①ワイヤ始端部は抑え板の内側から取り出し、
②積層ワイヤ終端部も抑え板の内側から取り出し、
③その終端部をパック上部内壁に国定した連続送給可能なペールパック。
発明の名称:溶接用ワイヤの装填物
特許権者:日鐵溶接工業株式会社
特許公告日:平成3(1991)年5月17日(特公平3-33434)
1)発明の内容:
①ワイヤ始端部は抑え板の内側から取り出し、
②積層ワイヤ終端部も抑え板の内側から取り出し、
③その終端部をパック上部内壁に国定した連続送給可能なペールパック。
図3 ペールパックの概略図
③ペールパック入りワイヤ “ストレートパック”®の特許発明
[特許第2542266号]発明の名称:ガスシールドアーク溶接用鋼メッキ鋼ワイヤ
特許権者:日鐵溶接工業株式会社
特許登録日:平成7(1996)年7月25日
1)発明の内容:
①ワイヤ表面のCa量を銅メッキ量との関係で規定し、
②銅メッキ厚さが0.2~0.9μmの範囲でCaが4~38ppm、
③油付着量が0.30~1.20g/10kgに限定したペールパック入りワイヤ
注:“エンドレスパック”および“ストレートパック”は、当社の登録商標です。