NIPPON STEEL日鉄溶接工業株式会社

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技術情報溶接Q&A

Q052溶融亜鉛めっき鋼板用の溶接材料について教えてください

溶融亜鉛めっき鋼板(GI)とは、鋼板表面に溶融亜鉛めっきを厚目付けして防錆を図った鋼板のことで、他にも特殊な熱処理により、めっき層の改質を図った合金化溶融亜鉛めっき鋼板(GA)や溶融亜鉛にアルミニウム、マグネシウム、シリコンを添加させた新日鐵製スーパーダイマ鋼板などがあり、自動車や建築の軽量鉄骨分野で多く採用されています。これら鋼板の溶接では、亜鉛めっき層がアーク熱によって分解ガスに変化し、ブローホール欠陥やスパッタ発生および亜鉛ヒューム発生の原因となります。当社では表1に示す被覆アーク溶接棒、ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤおよびフラックス入りワイヤを品揃えしています。また、各銘柄の用途および特長を表2に示します。なお、これら亜鉛めっき鋼板の溶接の際には、換気を十分に行い、防塵マスクを着用するように心掛けて下さい。

表1 溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板用溶接材料の諸元
表1 溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板用溶接材料の諸元

表2 各銘柄の用途と特長
表2 各銘柄の用途と特長