NIPPON STEEL日鉄溶接工業株式会社

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採用情報先輩たちの声

研究開発部門1

富津研究所勤務 金属工学専攻

鋼材の特徴を十分理解した上で、ユーザーの満足する溶接材料を研究開発するのが私の仕事です。

現在は、自動車用や建築用のアーク溶接用ワイヤの研究に取り組んでいます。 自動車メーカの組立工場や建築現場に足を運び、実際の現場を自分の眼で見たり、 現場作業者の声を聞くなど情報収集にも努めています。

また、当社独自のシーズを持つことも重要で、アーク現象、溶接金属の解析などにより、一歩先行く技術開発を心掛けています。

溶接ワイヤ開発に重要なアーク現象の観察例

上の映像は、自動車部品に使用される溶接ワイヤの溶接状況の高速カメラ映像です。この溶接では、溶接ワイヤと鋼板の間に1万度を越す超高温アークプラズマを発生させ、溶接ワイヤと鋼板を溶融して、鋼板同士を接合します。

パルスMAG溶接の溶接波形
溶接時間 ms
図 パルスMAG溶接の溶接波形
溶接ビードの外観
溶接ビードの外観
マクロ断面
マクロ断面

このアークプラズマ中の溶滴移行状態が溶接部の品質を左右します。
溶滴移行回数は10~300回/秒と高速なため、高速カメラで観察を行い、溶接ワイヤの性能を評価し、ワイヤ成分設計に反映させています。