NIPPON STEEL日鉄溶接工業株式会社

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製品情報プラズマ溶接/
プラズマ切断

粉体肉盛・溶射機器

粉体肉盛溶接(PTA)

粉体肉盛溶接(PTA)

プラズマ溶接の溶加材に粉体(粉末状の金属)を使用して肉盛溶接を行う溶接です。ワークへ局所的に肉盛溶接を行うことで、表面改質や強度向上に使用されております。

カタログ

溶接例
エンジンバルブ
エンジンバルブ
パイプ内面
パイプ内面
クラッド鋼の継目
クラッド鋼の継目
装置例
マニプレータタイプ
マニプレータタイプ
ロボットタイプ
ロボットタイプ
その他専用機 (バルブ粉体肉盛装置)
その他専用機
(バルブ粉体肉盛装置)
特長
  1. 溶接ワイヤや溶加棒に加工することが困難な高硬度材料又は特殊な材料を肉盛溶接可能
  2. 通常のプラズマ溶接同様、自動溶接により高い再現性を得られ、大量生産品に適する
  3. 粉体はワイヤや溶加棒に対し、形状の面で溶融効率が良く、最低限の入熱で低歪み且つ低希釈※の溶接が可能
  4. 表面にのみ肉盛し、母材素地は安価な材料にすることでコストダウン
  5. MAG、MIGと異なり、プラズマ溶接は溶接条件と溶加材投入量を個別制御可能なため、溶け込み(希釈量)、ビード形状、溶着量の制御を容易に行うことができ、余計な余盛を作らず後工程省略に貢献
  6. 同様の理由で溶接条件調整により大小さまざまなサイズの部品に適用可能
  7. 不活性シールドガスによる被覆と低希釈により、アークの外と母材からの不純物侵入を防ぎ、欠陥の少ないビードが得られる
  8. 母材とビードをしっかりと溶融融合させるため剥離に強い
  9. 手溶接も可能であり、部材のちょっとした補修溶接にも対応

希釈(溶け込み)があるとビードに母材の成分が入り込みますので、希釈が少ない方が表面の硬度や耐食性などの性能が粉体そのものの性能に近くなります。
プラズマ粉体肉盛は基本的に溶融プールにアークをあてる条件で使用するため、母材とプールはほぼ熱伝導のみで溶着する(アーク圧力が母材に影響を及ぼさない)こととなり希釈は極小となります。

トーチ
351PPH
351PPH
200PPH (パイプ内面用)
200PPH (パイプ内面用)
型式 351PPH
使用電流 小電流用 ~100A
中電流用 ~200A
大電流用 ~300A

ご使用の溶接電流に合わせて351PPHのチップを変更

その他各種トーチがあります。お問い合わせください。

粉体供給器

チューブを介して粉体をトーチ先端へ搬送する機械です。

351PPH

型式 PH-3B
容量 1.6ℓ
供給量 5~80g/min※

ステライトの場合

適用粉体

ガスアトマイズ粉(球状)の粒径100~250μm(150~60メッシュ)であれば安定して供給可能です。
切削粉(切粉状)は供給できないこともありませんが、安定供給を保証致しかねます。

適用可能例
適用可能例
○球状を呈している
○粒径規格内
適用困難例
適用困難例
×細長い形状
×粒径が小さすぎる

その他、溶融時にガスを発生させる成分を含む合金や、母材との親和性が悪い合金の粉体は、溶接品質が著しく低下するか又は溶接できません。

プラズマ粉体肉盛溶接の原理について

ハンド粉体肉盛溶接

ハンド粉体肉盛溶接

粉体肉盛溶接が手溶接で手軽に施工できるようになりました。高硬度部材の部分的な補修や、少量多品種生産の部品に最適です。

詳細はカタログをご覧ください。

カタログ

標準構成

標準構成

NW-150/350AH-Ⅴ

NW-150/350AH-Ⅴ

溶射機器

溶射機器

特長
「21世紀の溶射システムを構築」
  1. 当社の溶接自動化技術を基に、溶射の自動化等のトータルシステムをご提案
溶射皮膜の適用分野/適用例
鉄鋼
非鉄金属
炉内ロール、精製ロール、メッキロール、水(油)圧プランジャ 、ファンブレード、ポンプ/バルブ部品、線引部品
石油
化学
熱電対、押出/射出スクリュー、ピストンロッド、ポンプ/バルブ部品
繊維 ガイド部品、ボビン、スピンドル、ドローロール 、ヒータプレート
家電
電子機器
コンピュータ部品、VTRドラム、コピーロール、音響振動板、ロボット部品、ホットプレート、酸素検出センサ、遠赤外線ヒータ
航空機
船舶
車輌
エンジン部品(タービン翼、圧縮機翼、燃焼器、ファン翼、シリンダ、ピストン、ピストンリング)、エキゾーストパイプ、トランスミッション部品、ターボハウジング
ポンプ
バルブ 
メカニカルシールリング、プランジャ、スリーブ、ブッシュ、バルブシート 
その他 海洋開発、電力、ガラス、セメント、製紙、印刷、インプラント材料、熱交換器、傾斜機能材料、その他機械部品
プラズマ溶射装置

粉体を高温プラズマコラム中に供給する粉体内部供給方式であるので、高融点セラミクス等の溶射が可能。
表面改質技術の進歩が著しい自動車・電子分野等や、高度な耐摩耗。耐熱。耐食性が要求される航空・宇宙分野への適用が拡大しています。

プラズマ溶射装置構成図

プラズマ溶射装置構成図

プラズマ溶射ガンの構造図

プラズマ溶射ガンの構造図

仕様
出力電流 100~1000A (1250A)
出力電圧 66VMax
使用率 100% (60%)
溶射ガン SG-100:
出力40KW,80KW
1次ガス アルゴン
2次ガス ヘリウム、水素
粉末供給器容量 3,360cc

商品の価格や適用検討についてのお問い合わせは、お問い合わせフォームをご利用になるか、最寄りの弊社支店までお問い合わせください。